国家と市場、2つの強いシステムが生活のすみずみまで浸透した現代の私たちのくらし。
それは便利な反面、孤立を生み、人が主体的に生きること、他者とともに自ら社会をつくることを困難にするという側面を持ちます。
コロナ禍は、こうした現状をあぶりだし、あらためて「人が人のつながりの中で生きていくこと」の意味を問い直す機会となりました。
この全体会では、システムにくくることのできない人々の参加と協働による活動の意味と、それを生み出すコー ディネーションの価値と可能性について、人類学の視点と地域の実践から考えます。
どうすれば私たちは、他者との関係を紡ぎ直し、自由に、豊かに生きていくことができるでしょうか。キーワードは「越境」。
松村 圭一郎(まつむら けいいちろう)
岡山大学文学部 准教授
1975年熊本生まれ。専門は文化人類学。エチオピア農村部や中東 の都市部でフィールドワークを行い、所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などに ついて研究。『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)で第72回毎日出版文化賞特別賞。著 書に『くらしのアナキズム』(ミシマ社)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『こ れからの大学』(春秋社)、『所有と分配の人類学』(世界思想社)など、共編著に『文 化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)。
松田 妙子(まつだ たえこ)
NPO法人せたがや子育てネット 代表理事
渋谷区出身。工務店を営む祖父母と同居し、「まちのよろず相談の場」を見て育つ。
こどもの城で働いたのち、結婚して夫の転勤先の三重県津市にて第1子が5ヶ月の時、
「赤ちゃんサロン」を開催。「あいま通信」発行。
2001年世田谷にて、子育て支援グループamigoを立ち上げて、産後家庭にアウトリーチ(家事援助)と常設の居場所を開始。2004年区内の団体ネットワークをベースにNPO法人せたがや子育てネットとして法人化。
コロナ禍では「せたがやこどもフードパントリー」活動に取り組んでいる。
西川 正さん(にしかわ ただし)
NPO法人ハンズオン!埼玉 常務理事
学童指導員、出版社などを経て、2005年、ハンズオン埼玉を設立。
「おとうさんのヤキイモタイム」キャンペーンや東北福島から埼玉の避難者に向けた月刊誌『福玉便り』の創刊など、協働・市民参加型のまちづくりのプロデュースに関わる。 地元では、PTA、民生委員、自治会、学童保育などにかかわり地縁と志縁の間を行き来きしつつ、様々な提案と実践を重ねる。大妻女子大学等で非常勤講師。NPO法人あげお学童クラブの会理事、等。 日本コミュニティ七輪学会会長。著書に『あそびの生まれる場所「お客様」時代の公共マネジメント』他。
[A] 分科会
10:00~12:10
放課後タイム
参加者交流会
17:30~19:30
クロージング
13:30~14:30
JVCA通常総会
15:30~17:30
認定特定非営利活動法人 日本ボランティアコーディネーター協会(JVCA)
市民の参加と協働を進める多様なコーディネーション実践研究集会2022実行委員会
<事務局(JVCA内)>
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2丁目13番地 末よしビル別館30D
TEL:03-5225-1545 FAX:03-5225-1563
E-mail:jvca@jvca2001.org
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から